| 100%orange | about | works | exhibition | memo | web shop | contact | 06.6.19

6/11
猫が気の毒だ。理由はないけど。理由がなくちゃいけませんか?

小学校に入ってはじめて視力検査をすることになって、いきなりあの
ちっちゃなフライパンみたいなものを渡されて、ぼくは、検査のやりかたを
全然知らなかったから、フライパンをあてがったほうの目を開けて、逆に検査するほうの目を
閉じて、フライパンの内側に差し込む微弱な光をとらえて、アッチ、コッチ、ソッチかも・・と
やってたから、この子は非常に目が悪いです。すぐに病院へ行きなさい。
ということになった。その後に病院でやりかたを教わって、何事もなかったんだけど。

それからはじめて顕微鏡をのぞいた時は、プレパラートに挟んだ微生物が
つぶれた姿でアップになるんじゃないかと思ってハラハラした。
見えたのは不気味に動く自分のまつ毛だけだったけど。

乱歩の鏡地獄を読んでいてそんなことを思い出した。


6/3
きのうみた夢のなかで、ある人に言われた。
「この夢のタイトルは、蹴りたい背中という小説のタイトルを少々もじったものです。」

夢にタイトルがあることに驚いた。驚いてちょっと一瞬、起きちゃったよ。
それも読んだことがない本のタイトルをもじったものらしい。
はたして「もじる」とは?
そこしか覚えていないもので、どんなタイトルの夢だったのか気になるところです。
嘘、そんなに気になってないです。


6/2
猫の目玉が落っこちて、砂場に転がってる舐めかけのキャンディーみたいになったら
いやだな。いや、そういう心配がおきるほど、きょろきょろととび出してかわいいという
ことなんだよキミ。
でもキミ、水のしずくなんかが、ぽとりと落ちるのは、時間が止まったみたいにキレイだぜ。
うん。ぼくもそう思う。そういうのを見るのは好きな時間さ。噴水だよ。
どこかの公園の水たまりだよ。


5/9
段ボール箱が羽を広げて、今まさに僕に飛びかからんとしている。
いやだなぁ。

最近、写真を撮りたくてフィルム(激安品)を買ってきた。
久しぶりにカメラを出してみたら撮り終えたフィルムが入ってた。
なにが写ってるのだっけ。撮ったものももう、ダメになっちゃっているかな。

ずっと前から、近所の駐車場に生えてた黄色いタンポポを撮ろうと考えていたのだけど
僕がぐずぐずしているうちに、もう、咲いてなかった。
タンポポは葉っぱの色や形もすごくいいから、まあ、それでもいいか。

どこかのなにかで、花は人間のためにキレイなのか、それともハチのためにキレイなのかと
書いてあったけど、ハチの世界はモノクロらしい。


5/1
誰かのかさぶたも、いつかルビーに変わるかな。
変わらないかな。
血はかたまって黒い石になる。血は赤いと思っているけど本当はそんなに赤くない。
それにしても、夜になると猫の目がくりくりになってかわいい。
両手を持ってうらがえしにしてみると、白いおなかの毛の隙間から肉の色がみえて、
こちらが照れる。照れない人をみるとこちらが照れる。まぶしい。鳥みたいな骨の
かたち。
キミはひょっとして鳥なのかい?どんなアバラ骨をしてるかというと、人間と違って正面が狭い。
押さえつけてみても、タコみたいにいつまでもグニャグニャして、やる気がない。


4/25
いくつか絵本をやることになっているので、アイデアをだそう。

ぼくは最近、絵本のアイデアをやるときは、絵本じゃない出発地点から、絵本じゃない目的地に
向かって、しかたないから最後に「絵本みたいに」まとめるか、というのが正しいと思っていて、
最初に絵本という場所に立ってしまったら、居心地が良すぎちゃって、
絵本みたいなものが出来てしまうので(絵本を作ってるんだから、それでもいいんだけど)、
だから「これは絵本じゃない、絵本じゃないんです。」と思いながらやるのが良いのです。
その、ぎくしゃくの隙間
から新鮮な発見が多いです。

ぼくはだいたい仕事によって思想や仕上がりを順応させすぎるきらいがあるから、
それで丁度よいのかも。

漫画をかくときは、逆にコマ割りのフォーマットに入っていくのが心地よいのだけど。


4/23
もうすこし文章がかけるようになりたい。

だいたい長いのが書けない。10行くらい。長いと何を書いているのか途中でわからなく
なってしまう。それと、述べてるという感じがむいてないのかな。
どんどんと部屋のなかでひとりぼっちになっていくような気がしてきて、
ぼくの後ろが真っ黒になって
ご先祖様とか、誰か、兵隊とかバケモノが立っているような気がしてくるし、
だから長いと気がひけてしまう。
バケモノが出たらアラビア風の曲がった剣で戦おうか。

でも、読む側ならつっかえ、つっかえのあんまり上手じゃない文章がよみたい。

やっぱりだいたい10行くらいで済んでしまった。ほらね。


4/22
ひげそりクリームを手に出すとき考えるのは、ピンポン球の大きさのこと。
その瞬間すきです。
クリームの裏面の使用方法のところで「適量(ピンポン球大)を手にとり・・・」と、あるから。
適量の表現では一番好きかな。みんな、一瞬ピンポン球を考えてニヤリとする。に、違いない。
シュワっと出す時の構えがね、まさにサーブする時のようだ。

大さじいっぱい、小さじいっぱい、キャップすりきりいっぱい。
ホントはみんな好きだけど。


4/7
個展が終わりました。イラストを見に来てくれてありがとうございます。

今年は花粉が少なくないですか?そんなことないですか?お花見しました?
ぼくは今年はお花見しなかったです。ああ、そうですか寂しい人だね。ぼくはお花見というと
なぜだか薄いアルミの缶がペコペコ言ってるのを思い浮かべます。
あちらこちらで薄べったいアルミの缶が「ペコペコ」「ペコペコ」って言っていて
あまりに缶が薄すぎて舌が切れて血がどぼどぼでるような。


3/6
何かを知っていることってなんだか、はずかしい気がして、ぼくはどうしても
知ってることでも「あー、そうですか」とか「へー」とか言って、知らないふりを
してしまうことが多いのですが、まあ、ね、それも失礼な話ですね。
こんな悲しいみたいなmemoのコーナーを見てくれてありがとうございます。

文芸ポスト(小学館)っていうすごく渋い雑誌で、長嶋有さんの連載エッセイの
イラストをやっています。すごくおもしろい文です。


3/5
個展がはじまりました。いつも遠くや近くからきてくれてありがとうございます。

イラストレーターをしてると絵を描くことが「作業」になってしまうことが多いので
個展ではなるべく「作業」をしないようにしようと考えています。
まあ、むずかしいけど。・・・(じつを言うと、僕は作業も好きよ。)
だからいつもと違うふうに描いたり、いつもと同じように描かなかったり、(同じ意味かな)
ぜひおこしください。

それから
モレスキンというノートの展示に参加してます。京都のすてきな恵文社一乗寺店にて。
僕は水彩紙のノートを引き受けたのでウィンザー&ニュートンの水彩絵具で
さらさらさらっとやりました。


2/26
みどり色を見過ぎると、白がピンクに見える。
どうしてだろう。考えてもわからないけども、それで多分いい気がするので
そんなにびっくりしない。オレどうしちゃったんだろう?とか思わない。
だいたい、そういうことって多い。
美大受験の日、山手線にヨロイカブトを着たハプナーが乗ってきて、向かいに座った時は、
オレどうしちゃったんだろうと思ったけど。

100円のジュース販売機(ところどころが110円)の100円のジュースだけが
きれいに売り切れてた。コンチキショウメ。


2/21
なにかのはずみで、携帯電話がゴミ箱におっこちた。
ふと、このまま捨てたら・・・と思ったけど、もったいないからやめた。
捨てる意味がないもの。というか、捨てることに意味があり過ぎるというべきかも。

100円のジュース販売機がところどころ110円になってた。
また、「ここでは買うもんか」と、思った。


2/20

いきおいがあって、独自な感じに引かれた線が「生きた線」かというと、
そうでもないらしい。いきおいで得られるものなんてたいしたものじゃない。
だいたい、「いきおいありますね」というのはほめるところがない時に使う。
初めてみたいに恐る恐る引いたほうが、線が生きるのかも。
線が生きてくると、なにも描いていない部分にまで緊張感が生まれる。
そうしたらもう、デザインは必要なくなっちゃう。


1/13

どうも、こんにちは。と、僕はじぶんに話しかけています。
人になにかを話かけてるようで、それも、本当は自分にいっているのだと、
そう思いたい今日です。

宮澤賢治の「やまなし」というカニの兄弟が強烈にかわいい童話の
最後のほうで、川のなかにやまなしが、「どぶん」と落ちてくるところが好きで
思い出しては、よくその部分を読み返しています。
なんて見事な終わり方なんだろうと、そのたびに思います。



1/5

新年あけましておめでとうございます。
今年も宜しくおねがいします。
僕の家に年賀状を送ってくれた方、どうもありがとうございます。

ティッシュペーパーを箱ごと机の横の壁に貼付けました。
すごく変だけど便利です。驚き。壁が床みたい。
部屋に来た人は「どこかに反重力発生装置が?」って思っちゃうかも。
のび太くんの友達のあばらやくんの家みたい。

それで思ったのは、便利グッツは、便利なほどに、変だということ。
新年そうそう、便利もほどほどにだ。


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