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memo

暗い道を歩いて帰っている。
とす、とす、という自分の足音がとてもまぬけに聞こえた。
体育館の倉庫にあった、空気の半分抜けたバレーボールを踏んづけた時みたいな音だ。

歩きながら「ちゃっぷい、ちゃっぷい」と言ってみる。
子供の頃、CMでやっていた。
言うというか、ほとんどとなえている。ばかだね。

「ちゃっぷい、ちゃっぷい」
すてきに白い息が、ぽうっと出た。

1月14日


出たら雨が降っている。
寒い。おまけに仕事先に30分遅刻した。セーターの袖口が裂けた。なんで。

傘を忘れないように気をつける。コートの袖口からセーターの毛糸のほぐれたのが
出てくる。長い。押し込む。

千駄ヶ谷駅から黄色いので帰る。
長い。出てくる。押し込む。
向かいの席の赤紫いろのタイツをはいた女の人が、先輩みたいな人に
困ったことがあったらなんでも相談しなさいねと、言われていた。
ぼくはそんなこと言われもしないし、言うこともないだろうと思う。

1月13日


牛乳パック型の容れものに入ったジュースを飲む。
「開封前によく振ってください」が出来たためしがない。
いつもそれに開けちゃってから気がつく。

冷蔵庫にジュースを戻しながら
じゃ、2回目以降は振らなくていいのかなと、いつも思う。
次飲むときに成分が沈殿してないのかと。
2回目のことは書いてない。
そうか「すぐにお飲みください」というのが答えか。

今、高級なチョコレートがあって時々、食べる。
いつも噛んじゃってから、あ、舐め溶かせばよかったと思う。

1月9日


足のつめを切った。
ああ、伸びてるなと思ってから、面倒なのでしばらくほっておいたけど
靴下の親指のところに穴が開いちゃうので切った。

ぼくの足のつめは小指のつめのほうが薬指のつめよりも大きくて立派だ。
みんなけっこう小指のつめが退化していてもう無いよ。とかよく聞く。
それがときどきちょっと羨ましかった。

まゆげを困らせながら、
「退化していてもう無いよ。」とか言ってから
ニッコリと笑いかけてみたい。

1月7日


ブックスゴニングミのイベントにABCに行ってきた。
「イルクーツク2」とっても立派な本になっていた。参加できて嬉しい。

ABCでちょうど宮沢賢治の童話絵本の原画展をやっていた。
荒井良二『オツベルと象』あべ弘士『なめとこ山の熊』
とても素晴らしかった。
賢治には半端な気持ちで挑戦できないよね。
じつはこのシリーズ、ぼくも個人名義で『いちょうの実』をやることになっているのです。
恐くて恐くて、楽しみで、大変です。
母曰く、ぼくの賢治は宮沢賢治からとったらしいです。

1月5日




あけましておめでとうございます。ことしもよろしくおねがいします。

お正月からTVで僕の大好きな「ガンバの冒険」の映画が観れた。ラッキーです。
ボーボーだ!シジンだ!イカサマだ!なんて声に出して確かめながら観ました。
ノロイはTVアニメ史上最も恐いキャラクターのひとつだと思いました。

最近のTVゲームのあのつるつるした質感のキャラクターを見るとなにか
笑えてきてしまい、つるつるじゃないか!とか思うとますます笑っちゃってね。
初笑いはつるつるでね。

平凡社の月刊百科というPR紙で連載していた漫画「SUNAO SUNAO」が
今年から平凡社のWEB連載に変わります。誰でも見れるようになります。お楽しみに。

1月4日






12月30日


帰ったら、ねこが降りてきた。
帰ると、いちいち降りてくる。
嬉しいときもあるけど、いちいち見にくんなと思うこともある。
ごめんね。

レストランで近くの席の女の人がすごい声の大きい人だった。
ぼくはすっかりその女の人と勤め先の会社のことに詳しくなってしまった。

12月29日


ずっと電気のコードをやりたいと思っていたので、今日やれてよかった。
パソコンの辺りを特にやりたかったので、今日やれて本当によかった。
やるとなれば徹底的にやってよかった。

パソコンには結構くわしくなったので、臆することなく、おもいきりやれた。

12月28日



                               

12月27日




かおに魚さえ泳いでいなければ、よかったのに。

12月18日



12月18日




12月17日




12月16日


12月14日



120円だけ持ってジュースを買いに行きました。
(いつもの自販機)
そしたら20円は通るのだけど、どうしても100円玉がおつりの所に落ちてきてしまう。
10回くらいやってバカらしくなって帰ってきた。

悔しいから今度は新しく100円を加えて220円を持って別の自販機に行きました。
120円のジュースが今度は買えました。

さて、残りはいくらでしょう?
答え:機械では使えない100円

東京のイベントに来てくれた方、ありがとうございました。
12月5日


作家の人たちなどが集まってやっている同人誌の第2号(イルクーツク2)にゲストで
ちょこちょこっと漫画のようなイラストのようなものをかきました。
仕事ではあんまりやらないようなものをやってみました。

どこの本屋さんでも売っているものでは無いみたいですが、見つけたら見てください。

5人の同人誌のページ

11月23日


ぼくがいつもジュースを買っている自動販売機で
夜中にジュースを買っていたら、道路をすごくゆっくり歩いている人がいた。

その大学生みたいな人があんまりに遅いので、なにごとかと思って見てたら
ぼくの次にジュースを買おうとしていただけだった。ぼくが販売機を離れる時間を
予測して歩いているらしいのだった。

いいヤツだね。
「もし、ぼくの前にも人がいたら、ぼくもきっとそんなふうに歩いたよ。」
と言ってふたり握手して別れた。

というのは嘘で、目も合わせずに帰ってきた。
11月18日


DVDと同じ発売日の11月21日にりんごの子守唄(白盤)がでます。ホワイトアルバムです。
今回はアフター・ビートルズのデュエット集です。こちらもどうぞよろしく。



詳しい内容はビデオアーツのページでどうぞ。
11月17日


近所をぶらぶらしていたら、小学生がふたり歩いていた。
こんなこと話してた。
「イエをかったのですか? イーエ。ふふふ。これがダジャレっていうもの」
「へぇぇぇ・・・。ねえ、もっときかせて。ねえ、もっときかせて!」
ダジャレもなかなか素敵だったけど、「もっときかせて!」は新鮮だった。
まっすぐで素直な言葉です。
僕も誰かにおもしろい話を聞いたら言ってやろう。
言われたらきっと困るでしょう。
11月5日
(memoを楽しみにしてるとメールくれた方ありがとうございます。)


モノレールに乗っていた耳のでかい少年。
モノレールに乗って、はしゃぐ心を腕組みでぐっとがまんする耳のでかい少年。
鼻をほじって座席の下になすりつけ、ばれてないと思っている耳のでかい少年。
つむじの太陽から今まさに銀河が生まれている耳のでかいキミ。
真っ暗な窓の外を見ているところ。
<10月頃のスケッチより>
11月4日


はなむぐりが裏返って死にそうだったので
小指をグッとつかませて、雑草の葉っぱの上にのせて助けてやった。
でも、葉っぱの上でぜんぜん動かない。

数時間後、見に行ったらやっぱりぜんぜん動いてない。
このまましんじゃったら、なんだか僕がころしたみたいな気がするので
いやだなぁと思っていた。
虫がしぬと砂糖と卵で作ったお菓子みたいな軽さになってしまう。
君がしんだらさ、ブローチにしてあげよう。

数時間後、また見に行った。
となりの葉っぱに移っていた。
ほっ、なんだ、おとなしいやつだったのだ。
僕に体の裏側を見られたのが恥ずかしかったんだ。

それからさらに数時間。小指をグッとされた感覚がまだ残っている。
9月24日


外壁を塗り直してからしばらく経っていると思うのだけど
その近所の家からはまだ、塗料のにおいがしている。

どんな人が住んでるのかは、僕は知らない。

何度見ても配色センスがいいとは思えない。
目をつぶって決めたような色。
こどもに選ばせたような色。
思ったより鮮やかになっちゃって照れくさそうな色です。

けど配色センスなんて大したことじゃないよね。
そこ通るたびに僕はやさしい気持ちになっている。
9月22日


仕事やってすこし、余裕がでてきた。ふふふ。
アニメの発売日も決まったみたい。
なんて、僕はあらゆることを他人行儀にするのがうまいね。

ぶらぶらして
せっせとマンガ読もうかなとか、公園でぼけっと座ろうかなとか考えている。
井の頭公園か、善福寺公園か、もうすこし小さいとこのほうが良いかなとか。
会社に勤めてる人はうらやましいかな。
でも僕も勤めてる人がうらやましく感じることもあるからおあいこですよ。
9月18日




今日の夢。
四角い空、四角い洞窟。
ストーリーは残念ながら忘れました。
カップめん(うどん)のフタが風景のアクセントになっていた。

9月9日




ひとのほねではありません。
ゾクゾクするようなスピードでちひょうにでてきた
きのねっこです。

9月5日


僕のみた夢なんぞにまったく興味ないとは思いますけども
起きてすぐ、初めて完全に絵と文で記録できたのでここに記します。


赤ん坊をつれたネコ、またはネコをつれた赤ん坊が隣の家の庭にいる。
雨がざあざあ降っているが、ぼくは窓から体を乗り出している。
赤ん坊とネコは濡れてぼやけている。
隣の部屋の窓から親戚がぼくを励ましてくれる。
「ぼくが外にでたら窓を閉めてください」と親戚に言う。
足元は雨で濡れていて、大量の緑色のスリッパが敷き詰められている。
履きたくないなと思う。



隣の家の庭には石こうでできた白い赤ん坊の腕がたくさん落ちている。



赤ちゃんを探して自衛隊がやってきた。
自衛隊というが、姿は海にいるライフセーバーの格好をしている。
いつのまにか目の前に白いメッシュの布を張ったスクリーンが立ちはだかっている。
自衛隊は困っているが、ぼくはそのスクリーンの開閉方法を知っていた。
スクリーンはスイッチを長押ししないと開かないのだ。



スクリーンを開けると中央に深い穴があり、その周りを階段が囲っている空間があった。
ドアからゴリラがこちらに向かって飛んできたが、届かずに穴のふちにつかまっている。
恐かった。
ぼくは知らない女の子と先に進んだ。



地下駐車場の自販機の前の机でぼくはジュースを飲んでいる。
その席がぼく専用なのだと教えてもらった。



体育館の床に数人で座っている。
エンディングのようなものが始まり、その中にあの赤ん坊とネコの
名前と写真があったのでほっとした。



そこで自然に目が覚めた。

8月21日


机でうつらうつらしてたら、へんな夢をみた。

夢の中では、とにかくボロい服がはやっている。
破けているというか、布のかけらみたいなものが体にたくさんくっついている。
それで、ぼくもその布のかけらのような固まりをお店で買っているところ。
どういうふうに選んだら良いかわからなくて困っている。
よく見ると、かけらとかけらが細い半透明の糸のようなもので、丁寧に繋がっていて
よく出来てるなぁと感心する。
お店の人は金髪のものすごい髪の毛をセットしている人に服の説明をしている。

場面が変わって、その服を初めて着て近所を散歩しているところ。
風に布片がなびいて、まんざらでもない感じ。

そんな夢。

8月20日


ひとくちチーズケーキがひとつひとつ丁寧にビニール袋に包まれて並んでいるのを
みたら胸が苦しくなった。
何をみても切なくなるお年頃です。

夕方にみた月が、すごくオレンジだった。
どおしてそんなにオレンジなのかと考えたけどわからなかった。

8月4日


駐車場に張ってある鎖にさわったら、ぽとととっと
地面に水滴が落ちた。鎖の長さと同じに地面が濡れた。
その染みのひとつひとつが美しかった。

話はとんで、おふろの蛇口から水滴が落ちそうで落ちないのを
見るのが好きで、いらいらしながら見ている。
指先で助けてやると「どうも!」という感じで出てくる。
そんなにいたの?というくらいどんどん出てくる。
それが指先から腕に伝わってお湯に入っていく時が特にいい。

そういえば雨がやんだ。朝の5時。煙草を買いに行った。
道路の真ん中で、顔だけが真っ白な、変なビーグル犬が悪い事してた。
そんなことしちゃダメだよ。
僕は見なかったことにした。
7月31日




「おかあさん好き」
「おとうさん好き」
「おにいちゃん好き」
「ばあちゃん死んだ」

「おかあさん好き」
「おとうさん好き」
「おにいちゃん好き」
「ばあちゃん死んだ」

ちっちゃい頃、こんなポエムで家族を喜ばせていたらしい。
ばあちゃん的には微妙だったろうなあ、そのときは生きてたから。
笑ってたけどさ。
僕はおばあちゃん子だった。
7月26日



イベントのポスターを作りました。僕がぐずぐずしているうちに
もうすぐワークショップは終わりそうです。すいません。

IID 世田谷ものづくり学校 http://www.r-school.net/ 


7月24日


鉛筆削りが電動であるというのは良いことです。
すごい早さで削れる。
片手でいける。実際、僕はおせんべいを食べながらいっちゃう。
削り過ぎストップ機能がついていて格好いい。など。
僕もしつこいなぁ。

今、色鉛筆に凝っているもので。
こどものころ覚えたことで、色鉛筆で輪郭だけ濃く引いて、それで同じ色で
こんどは内側を薄く塗るという技があったんだけど。
塗りが下手でも、ちょっと上手く塗れたように見える。
でも、こんどは覚えた事を捨てるほうが楽しみになってくる。
藤子不二雄の漫画の描き方という本に出てた、「構図は三角形にとる」という小さい記事に
僕は何年悩まされたんだろう。
7月23日
イベント参加>海月書林の開店1周年のしおり展。ご近所さん!荻窪のひなぎくにて。詳細



ここ最近、虫と猫のことばっかりだ。イタイ。
それにしても、電動鉛筆削りをまだ持っていない人は、すぐに買うことをお勧めします。
売り場にいっても2社くらいしか出していない。きっと売れないんだね。だから
ちょっと驚くほど高くて四千円くらいした。鉛筆を削るだけの機械なのにね。
それでも楽しくてとにかく鉛筆を削っている。
僕はどうも一つの機能に特化した機械のフォルムに弱いみたい。
どこか不快な形状をしていて、カッコ悪い。でもそこがいい。

コツコツとアニメーションも作っています。1日15秒くらいづつ。
がんばって発売する予定です。あ、ちょっと宣伝しちゃった。
7月21日


よくも飽きもせずに同じ景色ばっかり見てられるなぁと思うけど
猫からしたら、よくも一日中机のまえに座っていられるなぁと
そういう風に思ってるかもね。
かわいそうなほど暇そうなやつだなぁと思うけど
猫からしたら、悲惨なほど集中力のないやつだなぁと
そんな風に思ってるかもね。
うるさい。猫のくせに飼い主を馬鹿にするのかとつかみかかれば
だから、ほっといて欲しくて景色を見てるんだとそっぽを向かれるかもね。
7月13日


朝、自動販売機でジュースを買ったら、ぶわーんと、羽がはえているアリが飛んできた。
なんで羽なんか生えてるのがいるんだろう。ギャーだよ。
普通のアリに、ただ、羽が生えてるだけ。
「ただ、羽が生えただけ感」がなにか僕をドキドキさせる。
ペガサスとか、エンジェルとかの種類に違いない。
7月9日


楽しみだった仕事も実際、白い紙を前にしてみると憂鬱になる。
どこかに出かける前みたいだ。
そんなに人見知りではないけれど、初めて会う人にはがんばって余計な事までしゃべっちゃって
反省する。そして、二度目に会うときにやっと人見知りみたいになる。
初めて会う人に、いきなり人見知りができる人は勇気があると思う。

夕方に絵本の編集の人がくるので午前中から猛スピードでラフをやる。
これさえあれば僕の人生が変わるのだと思って買った電動の鉛筆削りの
削りくず入れがあっという間にパンパンになる。こぼさないように捨てる。
そしてまたパンパンに。
僕の生活をドラマチックに切り取るとしたらそういう部分しか無いよな。
7月5日



ぼくのねこ、青い椅子が好きだって。
ぼくも青いのは好きだけど。
6月16日


波がよせてきて、また、もどっていって、そのあいだに
あしもとを見ると、いっぱいに水を含んだ砂から水分が「じわ〜っ」と深くしみこんでいって
しゃがんでもっとよく見てみ
ると、砂のつぶつぶから水分が抜けるとき「ぷちぷち」という
ちいさくて可愛い音が聞こえてくる。それで砂の表面にホットケーキみたいな小さな穴が
いくつも出来てくる。夢中でその現象を見ていると、突然ザバーっと波がもどってきてびっくり。
こどもってこんなふう。
コーヒーを蒸らしていたら「ぷちぷち」というなつかしい音が聞こえたので思い出してしまった。
6月9日


ちゃんと戸締まりをしてるはずなのに、どこからかクモが入ってくる。
猫に見つかったらいじめられちゃうからいつも、気にもんでいる。
クモはすごくカニに似ている。
ファミコンのマリオブラザースに出てきたカニのキャラクターを、下から叩くと
くしゃっとなって、そのくしゃっとした姿が下駄箱で死んでたクモとそっくりだった。

なにかを好きになるって、ほかのものとの違いを見きわめることだ。
好きじゃない、興味ないものは、みな同じようなものに見える。
僕は虫の違いをそんなにわからないから、好きじゃないのかも知れない。
今日はアニメ5秒しか出来なかった。
6月8日


久しぶりに床屋で髪を切ってもらった。
どれくらい久しぶりかっていうと、14年ぶりだった。
まっ黒なヘルメットを脱いだみたい。

ホワホワになった髪の毛が床に散らばってた。
切ってしまった髪は、もう、足でふんじゃってもいいのだろうか?
落ちてる髪はもう、僕のことを忘れちゃったみたいに他人行儀だった。寂しかった。
僕のまっ黒なカムパネルラがちり取りのなかに行っちゃった。
もし、ちり取りに生まれてたらふた付きのがいい。関係ないけど。

絵本のラフを編集の人にみてもらっていろいろ話した。
「打ち合わせ」という言葉を使うと、なんだか何かのプロジェクトに巻き込まれてしまったようで
いやになってしまうのでなるべく使いたくない。まあ、ちょっとは使うけど。
6月6日


コツコツとアニメを作っている。
ほんとにコツコツ音がするようだ。
ジャパニメーションとか思うと申し訳なくて机の下に入りたくなるようなものだけど。
1分とか3分とか、短いものいっぱい。楽しい。
けど、全部自分でやっているのでなかなか進まない。
便利な時代になったんだなぁ。

ゴミを出し損ねた。
燃えるゴミの袋がふたつ、部屋の中でくたっとしてる。
6月3日


ときどき街でみかけて、そのたびに「あっ」と思っていたが
別にそんなに珍しいわけでもなく、それで、2秒くらいでもう忘れちゃうものを
さっき、ふと思い出した。

それはガラス屋のトラックです。
「お前はガラス屋か!」
「そうです、ぼく、ガラス屋なんです。」
荷台に、なにかスノコ状の木の板をトランプみたいに2枚合わせて立てているトラックです。
たぶんその2枚のあいだにガラスを挟んで運んでいる。
僕が気になっているのは、きっと、たぶん、やっぱり、2枚の板がトランプみたいに
ななめに立ってるところ。だからどうしたこともないんだけど。
荷台の上で二等辺三角形な感じがちょっといいかんじ。

5月23日



恵文社での展示に来て頂いた方、ありがとうございます。
まだ、7日までやっていますので是非よってみてください。
ぼくらもまた、7日に撤収にいくので恵文社で本を買いまくるぞ、と。

5月5日


どうか僕がすっかり寝ちゃうまで、寝ないでまっていてください。

先に寝られる事はとっても恐い。
修学旅行なんかでも、「もう寝た?寝ちゃった?」って隣の人が小さい声でひそひそと
しゃべりかけてきた。「いいや、寝てないよ。寝てない。」っていう僕のひそひそ声と
隣の人のひそひそ声が、もう、どっちがどっちだかわからなくなって、今でもぐるぐる回って
いるみたいだ。もう名前も忘れちゃったけどね。隣の布団の中でその少年のメンソールな息が
スースースーっていってるみたいです。
眠った人は息をする人形みたいで、不気味だ。恐い。本当は生きている分、余計に恐い。

4月11日




うさぎもいたけど、写さなかった。
なんて格好いいんだろう。
ニワトリかと思ったけど、ちがうかも。
胸のところにコアが見えているのが僕の気に入った。
男の子なら弱点はどんどん見せていかなくちゃね。
下のイラストはまったく関係ないけど、鶏とつきあわせたらどうかと思って
なんとなく配してみました。
4月7日


あつあつのおでんを食べようと、そっとくちびるを近づけたら「パチン」
静電気だ。そんなことってあるだろうか? 科学的にはなさそうだ。
なんかごぼうを巻いたぶよぶよのやつと僕のくちびる。
まさに「唇にスパーク」(PANTA)だね。頭脳警察の悪たれ小僧のジャケットが好きです。
なんとなくT-REXのふたりの雰囲気がする。関係あるのかなぁ。太鼓もポコポコするやつだし。
T-REXはティラノサウルスレックスという名前だったすごく昔のが好き。

静電気に二度目はない。ちょっと映画のタイトルみたい。
4月2日

トムズボックスの展示おわりました。
来てくれた方、お手伝いしてくれた方もどうもありがとう。
ゴールデンウイークは京都で展示です。そちらもどうぞよろしくお願いします。
4月1日




だいたいアイデアにつまると、ぼくはひとりでロイヤルホストに行く。
今日も行った。漫画のアイデアでつまった。まあ、いつもつまってるけどね。
夜中の3時とか4時に行くとお客はちょっとしかいない。とってもロイヤルだよ。
だいたい、なにも思いつかないので、目の前のサンドイッチとかジュースとかを
スケッチして、それで2時間くらいして家に
帰る。クリーム白玉、きみが好きだよ。
きょうは灰皿がうまくかけた。
それで家の椅子に座って、何しに行ったんだろう?と途方にくれる。

ぼくは日によって、とてもシャイな時があるので
恥ずかしくて、恥ずかしくて、飲み物をおかわりすることが出来なくて困っている。
だっていっぱい飲めるだけ飲まなくっちゃ、損でしょう?
3月30日


ぽんぽんっとネコのおなかをたたいてみる。ぼくの手を程良い感じに押し返してくる。
この弾力をつくっているものは、まさか大量の脱脂綿じゃないだろう。それじゃあヌイグルミだ。
このはね返される感じが好きで、思わずぽんぽんっとしてしまう。

昨日見た夢で、わる者が3人フェンスにしがみついて、泥棒に入ろうとしていたので
ぼくはまさに夢中でフェンスを力一杯揺らして、わる者たちをフェンスから振り落とした。
そのフェンスは、2階の高さがあったので落ちたわる者3人は死んじゃったかも知れないと
ドキドキした。そのときのフェンスを揺らした手にフェンスの揺り返しが伝わってきた感じが
すごくリアルで、ますます罪悪感を感じた。
3月29日



<<予期せぬ理由で、メールは終了しました>>
パソコンにそういわれてもね。
どんなことすると終了しちゃうかなんて僕はもうとっくに予期してたよ。

僕は運動が大嫌いだけど、縄跳びだけには自信がある。
そのことを思い出して近所の文房具屋で買ってきた。100えんだった。安い。
残念なのは「下手な人が使う」タイプの縄跳びしか売ってなかったことです。
僕はビニールの縄を火であぶって引っ張って細く細く、改造していた。

それからひとつ心配なのは、外で縄跳びしてたら巧すぎて人が集まってきてしまうのでは
ないかということです。相談したら竹内に、馬鹿じゃんと笑われました。
誰も僕のサッソウとしたチョウヤクを信じてくれないのでした。
3月27日


夜中にジュースを買いに行ったら郵便局の前の道に
ラーメンの麺3本くらいと植木鉢の中に入れる黒いビニールの鉢が妙なバランスで落ちていた。
妙というのは麺とビニール鉢がお互い関係あるような、ないようなそういう距離感だったからだ。
だからってそれらが変で面白いとか、変で笑えるとか、そういう気持ちはしなかったけど。
麺が自然だった。といっても食べたんじゃなくて、配置が。意図のない自然で可憐な配置だった。
不自然のなかに自然を見つけた。自然のなかに不自然を見つける事はよくあるけど、これは逆。
不自然のなかの自然は、すこし美術みたい。
3月25日


鼻毛の中に、白い鼻毛をみつけた。
一瞬、嫌だなぁと思ったけど、まてよ・・・。と思いなおした。
洞窟のなかで、もやしみたいに白いのはまったく自然かもしれない。
そう思ったら黒いのがもやもやと不気味になってきた。

新しい絵本「ブタベイカリー」(作・角野栄子 絵・100%ORANGE)が文溪堂から出ます。
それから、ブロンズ新社から出ているファーストブックシリーズ
(作・中川ひろたか 絵・100%ORANGE)の6冊のフランス語版が
フランスのガリマール・ジュネスから出ました。どうぞよろしく。
それから、作・絵の新作絵本「よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし」も
もうすこしで出来ます。
3月20日


うすいピンクのクツシタをはいたら僕の足元にも春がきた。
足元にしか、来ないけど。
ぴちゃぴちゃと、ネコが水を飲んでるのかと思ったけど、いない。
雨だれの音だった。
5時にタバコを買いに行かなくちゃ。200めーとるくらい先。
いつもの紺のコート着た。臭いコートだね。
阿佐ヶ谷で1000円で買ったのが自慢。10000円以上に見えないだろうか。僕も馬鹿だね。
アンドレ・フランソワーの漫画を眺めてから、仕事しなきゃなと思っているところ。
3月4日


個展がはじまりました。早々に来てくれたかた、どうもありがとうございました。
お花やお菓子もどうもありがとう。
3月1日


朝の5時くらいに飛んでいる飛行機はどこにいくんだろう。
誰が乗っているんだろう。小さい飛行機だから自衛隊の人だろうか。
真っ暗いコックピットに男ふたりが前を向いて座っているんだろうか。
それともF15とかのように前後にふたりだろうか。
何か、おしゃべりしているんだろうか。それとも、だまっているんだろうか。
真っ暗な朝はさびしいから、きっと何か、小さな声でしゃべっているに違いない。
それとも、空の上のほうは朝の5時でも、もう明るくて、ギラギラまぶしくて
太陽光線で肌がピリピリしてイテテなんて言ってるかも知れない。
富士山のふもととか、甲府とか、なにかそういうところに
着陸するつもりだろうか。そのあと、またふたりで帰らなくっちゃつじつまが合わない。
2月20日




2月18日



お風呂の掃除の仕方を習ったことがないという話になった。
自分の風呂洗剤をかける量が、人よりも多いんじゃないか、間違っているんじゃないかと。
みんな、そう思っていた。恐る恐るの話題だ。
今日もふと思った。
黄色い風呂洗剤の減りがずいぶん早いと。こんなに早くてよいのだろうか?と。
グルグルと1分くらい考える。1分後に磨く。(こう書いてある)流す。お湯を出して貯める。
それでいつも風呂場を出るときに、その小さな悩みをすっかり忘れちゃうのが一番の問題だ。

いま、新しい絵本を描いています。
「よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし」岩崎書店 多分、3月下旬ころ発売。
じっと、ホルスタインが見つめてくるようなサイケデリックな悪夢を見た朝のように、
ぼくの目は今、ギランギランになっているのです。
2月16日


ゴムが好きなひとがいる。
メタルが好きなひともいる。
ボール紙が好きなひとはいるだろうか。

ゴムが好きなひとは、ゴムのことを考えるだけでゾクゾクするんだろう。
気持ちはよくわかる。ゴムを広げて眺めたり、包んだり、するんだろう。
それで、ボール紙が好きなひとはいるだろうか。ボールってなんのことだろうね。
1ミリくらいの厚紙だ。くり抜いたり、端っこをぼろぼろにほころばせたりしてね。
ぶん投げたり、靴で踏みつけて自分の運動靴の底の模様を知ったり。
ボール紙には、少年のときの自分の息が染み込んでいるいるみたいで、僕は結構すきだ。
2月5日


よく団地の側面とかにかいてある数字の印象は、どうしてあんなに強いんだろう。
子どものときなんか、あの数字が強すぎて恐ろしいほどだった。でも、ちょっと憧れてた。
デパートに小さいお店がたくさん入っていることは大人になるまで知らなかった。
高島屋の中のお店はみんな高島屋さんだと思ってた。高島屋じゃない小さいお店がいっぱい
入ってることを知って、なんで?どんな手続きが?って思った。
デパートとデパートが、駅とデパートが通路でつながっていたりする。
こことここをつなぎませんかって、SOGOの人がJRの人に電話したのかなぁとか
思う。便利なことだけど、自分がそういう電話をする担当社員だったら、どうしよう。
はぁ?あんた誰?SOGO?聞いた事ないなぁ。って言われたらどうしようとか、
通路に関して直接は関係ないが東京メトロにも一報入れといたほうがいいだろうか?とか、
「手続き恐怖症」の僕は気が狂うかもしれない。
1月26日


ねこの耳は冷たい。冷たいなぁ。時々、僕はつまんでいる。
ねこの耳は、親指と人差し指でつまむんじゃなくて、
中指と人差し指のチョキでつまむのが、正しいと思う。
実際、やってみればわかります。
梶井基次郎がねこの耳について、切符きりでパチンとやったら・・・というような
それはそれは素敵な文章を書いていて、きっとチョキでいったんだろうなぁと、
僕は思いました。
1月21日


コーヒーカップの表面にまとわりつくようなかたちの湯気が、じつにうまそうです。
カップからたちのぼるというんじゃなくて、カップのふちのところで
くるんと宙返りして、もういちどコーヒーの表面に降りていく。
湯気のその仕草がいい。フゥゥって息をかけると、表面でぐずぐずしてた湯気が
るるる・・・と、はがされて見えなくなる。でもまたすぐ出てきて、カップのふちのところで
宙返りをしている。水槽のなかの小魚でも見ている気持ち。何なんだよお前は。と言いたかった。
1月19日


日曜日の夜は、僕の聞いてるラジオ局の人もみんな早めに帰っちゃうみたいで
チューニングを合わせても、うんともすんとも言わない。さびしい日。
日曜日は特別だ。多分、日という字が2回も入ってるからなんだね。
お風呂の換気扇にはタイマーがついていて、30分で切れるとか1時間で切れるとか
自分で決められる。グオーンと回っていたのがぴたっと止まると、急に静かすぎて
湯船の中から換気扇に吸い込まれそうだ。
僕が今、吸い込まれなければこの静かさを解決できないと思う。
鼓膜が困り果てている。湯気も困っている。それは動きでわかる。
まあ、とにかく日曜日が一番好きだよ、という話。
1月14日


サッカーのゲームをしてて、「ピピーッ」って前半が終わったときに
いままで活発だった選手が、笛が鳴るや否やあまりに急に引き上げて行くところが
気になっていて、何かに似てるなぁ、似てるなぁ・・・。と思っていた。

ゲームだからね、「おっ!笛だ。」とか「あー、疲れた」とかそういう余計なシーンがないから。
ゲームをしてると慣性の法則のことがよく気になる。
でも、僕はむしろその素っ頓狂なシーンが好きだったということを告白します。

それで、何に似てるかやっとわかったんだけど、それが会社に勤めていたとき
昼休みや終業のチャイムを聞いたときの自分でした。わっ!
「おっ!チャイムだ。」とかそういう余計なシーンがなかった。
12月24日


僕のパワーマックG4は、とりあえず家康の意見を参考にして
なおるのを待つことにしました。
それと青山ブックセンターの「ぷちぷちコラボ展」にお越し頂いた方、ありがとうございました。

ちょっと宣伝を失礼します。

平凡社のPR誌の月刊百科で漫画の連載が始まります。(毎回モノクロ6ページくらい)
フルーツの部屋が一番!というひとがいたら気に入ってもらえるかも。

それから新潮社からあたらしく出たyom yomという文芸誌のイラストをYonda?君でやっています。
実はYonda?君以外のイラストも僕が描いてるんだけど(表記があるものは別)
誰も気付かないだろうから意地でここに書いておきます。だれか気付いたかなぁ。
表紙の大貫氏のアートディレクション&本文の吉野氏のデザインが気持ちのいい雑誌です。
12月17日


うごかない なおしてみせよう パワーマックG4 秀吉
うごかない なおるのまとう パワーマックG4  家康
うごかない こわしてしまえ パワーマックG4  信長
うごかない しゅうりにだそう パワーマックG4 賢治

今、青山ブックセンター本店でよりみちパン!セのイベントをやっています。
イラスト原画やラフや没イラスト、ブックデザイナーの祖父江慎さんとの愉快なやりとりなど
おもしろく展示しています。興味があったらぜひ御覧下さい。
それから
新しい絵本が2冊できました。
ねこのセーター(学研)2005年のおはなしプーカからの単行本化
グリンピースのいえ(教育画劇)完全かきおろし
どちらもよろしくお願いします。
12月1日



竹内に猫のため息を聞いたことがあるか、聞いてみた。
僕は、ある。
竹内もあるって
言う。けどそれが僕の知ってる猫のため息かどうか
わからない。違っていてほしい。でも、猫のため息のことはもういいや。
そんなことより僕が書きたいのは、コーヒーカップの飲み口の厚みのことだった。
飲み口の厚みが薄いほうが絶対にコーヒーはおいしい。そんなことないだろうか。
10月7日


千葉県のこども県展に絵を出すというので、ぼくは学校の裏にあった岩田屋を描いた。
あ、小学校6年生の時です。すごくリアルに細かく描いた。井村屋の中華まんの
チャイナ服の女の子のキャラクターまで描き込んだ。時間内に終わらなそうだったから
及川くん、他の授業はいいから終わるまで描いてていいと言われた。

図工以外は苦手だったからうれしく、ちょっと得意になったけど、どうも絵が左に寄っている。
右側をちょん切りたかったけど、出来なくて草を描いてごまかした。県展に入選して
美術館にばあちゃんたちと見にいった。ぼくは唇を舐め過ぎて二重唇になってた。
舐めれば、舐めるほどに、唇がひりひり乾く。美術館にもの凄くたくさん絵があって
ぼくの岩田屋はそのなかのすごく下のほうで、位置も下のほうに貼ってあった。
すごくヘタで汚ない絵に見えた。実は今もそのときの問題点をひきずっている。
みんなが喜んでいたのが悲しかった。
9月25日


ぼく、ぼく、と自分のことばかり書いてあってホント気持ち悪いなぁと思うんだけど、
まあ、ぼくはどちらかというと気持ち悪いタイプの人間なのでいいや。
人のことばっかり書いてあるのを見ると、誰かが誰でもないみたいで
胸がせつなくなるのも事実。

満員電車で3人とかなら全然平気なんだけど
2人っきりになったらなんとなく困る人というのを、たまに考えるんだけど
ひょっとしたら、自分がその困る人なのでは・・・そうに違いない!と思うけど
また、複雑なもので、ちょっと困る人になりたいという願望もあったりする。
9月24日


洗濯が終わると、洗濯機がぴーぴーいってうるさい。
ぴーぴーを止めるための動きだけは速い。なぜか、素早い。
普段はぐずぐずしてるわけだけど、洗濯機のぴーぴーに関して素早い。
ぴーぴーを止めたら、その足で猫の寝てるとこにいって、それで、口をいじる。
猫はぜったいにあくびするでしょう。
あくびが終わって口を閉じる時に、指を噛ませると
「あがあがあが」という感じで後味が悪そうだ。僕はそれで満足だ。
9月23日


「なんか・・・」というのが、ぼくの口ぐせらしい。
たしかに、「え〜っと・・・」くらいの気持ちでよく言っている。
だから電話がかかってきた時に、(よし!なんか・・・を使わないでしゃべろう)って
思ったら、ぜんぜんうまく喋れなかった。「なんか・・・」ばっかり言っている人って
ぐずぐずしてそうでやだなあ。

今、絵本をかくのが楽しくていろいろやっています。
先日は、「おふろのおふろうくん」という絵本ができた。
特色4色でつくった。これは技術的なことだけど(だから書きたくてしかたないんだけど)
4色分解では不可能なバキバキの色が出る。今、バキバキの特色でやってる人は少ない。
バキバキは気持ちがいい。
前に作ったYonda?君の絵本は、なんと特色を7色もつかっているんだけど、
バキバキな色じゃなくて地味な色なのであんまり気付かれない。
9月22日


ぼくは肩こりが全然ない。

そういえば、今まで一度だけ肩こりを感じたことがあった。
小学校が夏休みになる時、必要な荷物を一度にもって帰ろうというタイプだったから
体操着袋とか、習字道具とかとにかくランドセルにくっつけられるものは
みんなくっつけて、ランドセルの重さがすごいことになった。
そのうえ朝顔の鉢植えなども手にもっていた。
家の近所の坂のところで、あまりの重さに目が回って、「肩・・・取りたい」って思った。
これが一度きりの急性の肩こりの記憶。
ランドセルに貼っていたジャイアンツの桑田選手のステッカーがにっこりしてた。
桑田選手には、悪いけどステッカーならなんでもよかった。
9月17日


りんごジュースをのんだ。
りんごジュースはいいにおい。
銀河鉄道の夜のなかに
も、りんごのにおいのことが書いてあって
僕はずっと「いいな」と思ってた。どんなふうに「いいな」なのかは
うまく書けないけど、泣けてくるようなそういうやさしいにおいだと僕は思っている。
それで、死のにおいって、意外とこういう甘くていいにおいなのかもなんて
思っている。
9月16日



オレンジジュースに入れた氷が溶けて、ほとんど水みたいになった味は
おいしくないけど、きらいでもない。

小学校のとき、僕が使ってた防災ずきんがみんなが使ってる水色のじゃなくて
おさがりのきたないオレンジ色だった。嫌だった。

避難訓練のときに僕みたいな、みじめな防災ずきん君はいないかなと、よく、さがしてた。
もう、とにかく必死にさがした。水色の人にはわかるまいと。
ほとんど消防士みたいな銀色の、立派すぎて悲惨なずきん君がいた。
ほっとする。

楽しいときもふと、自分のおしりの下の防災ずきんを思い出して憂鬱になった。

避難訓練が終わったら、すぐに丸めて脇にはさんで教室にもどっていた。
9月12日


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